2024年3月22日
SBIホールディングス株式会社

 当社(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長:北尾 吉孝)のシンガポールの連結子会社である、SBI Ventures Asset Pte.Ltd.(本社:シンガポール)は、ウズベキスタンを中心とした中央アジアのフィンテックスタートアップ企業に投資を行うSturgeon Capital Ltd.(本社:英国・ロンドン、代表者:Kiyan Zandiyeh、以下「Sturgeon Capital社」)が運営する投資ファンドSturgeon Emerging OpportunitiesII(以下、SEOII)に出資をいたしました。またSturgeon Capital社とは別途、ウズベキスタンを中心とした中央アジア地域における金融事業発展を共同で行う戦略的提携契約も締結いたしましたので、合わせてお知らせいたします。

 Sturgeon Capital社は2016年にロンドンで創業した、中央アジアや中東、南アジアなどの新興市場のスタートアップに投資を行うベンチャーキャピタルです。ウズベキスタン、カザフスタン、パキスタン、バングラディッシュに投資チームが常駐したオフィスがあり、2020年に立ち上げた1号ファンド「SEOⅠ」から既に中央アジアの複数のスタートアップ企業に投資実績があります。

 中央アジアを構成するカザフスタン、ウズベキスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタンなどは、国家としては1991年のソ連崩壊後に誕生したばかりですが、シルクロード時代から連綿と続いてきた歴史があります。同地域は以前から天然資源が豊富なことで注目されていましたが、近年はIT技術の発展が進み、先端技術の分野や金融の分野などでも成長著しく、改めて注目を集めています。特にウズベキスタンはかつてシルクロードの中心地として栄え、中央アジアの全体人口約8,000万人の内3,500万人がいる最大国であり、2016年のミルジヨエフ大統領就任後はITインフラや投資インフラ整備が着々と進み、世界中から投資が徐々に増え国際化が進み始めていることから、継続的な購買力の向上や質の高いサービスに対するニーズが高まることが見込まれています。

 Sturgeon Capital社の中央アジアでの知見とSBIグループが培ってきた投資ノウハウを活かし、同地域におけるスタートアップ市場の活性化が見込めると考え、SBIグループは今回の2号ファンドである「SEOII」への出資をいたしました。

 また、Sturgeon Capital社とはウズベキスタンを中心とした中央アジアにおける金融事業発展を共同で行う戦略的提携を結びました。ウズベキスタン政府は2020年に同国の金融システムの問題点を改善するための抜本的な改革を行う事を定めた大統領令を発令しており、今後より質の高い金融サービスが求められると予想しています。「SEOII」を通じて投資したフィンテックスタートアップ企業とSBIグループのシナジーを追求し、ウズベキスタンの金融サービス全体のレベルが向上する取り組みを検討していきます。SBIグループが国内外で培ってきた金融サービス事業の経験を活かし、Sturgeon Capital社と共同でウズベキスタン及び中央アジア地域での経済・金融のより一層の発展に貢献することを目指していきます。

【Sturgeon Capital社の概要】
 Sturgeon Capital社は、2016年にロンドンで創業されたベンチャーキャピタルです。同社は新興国(特に中央アジアと南アジア)のアーリーステージのフィンテックベンチャー企業をターゲットとした1号ファンドを2020年に開始し、同地域のスタートアップ企業に20社超の投資実績があります。また、米石油大手のChevronやウズベキスタン政府のスタートアップファンドの投資アドバイザリーも行います。代表的な投資先としては1,000万人以上のユーザーを持つECとレンディングプラットフォームZOODなどがあります。
ホームページ:https://sturgeoncapital.com/

以上