カザフスタン、日本を含む30カ国にビザ免除措置を再開

(カザフスタン)

タシケント発

2021年09月27日

カザフスタン政府は、新型コロナウイルス感染症対策のため2020年4月から停止していた、査証(ビザ)免除措置を再開することを決定した(カザフスタン首相ウェブサイト9月21日、2020年4月27日記事参照、注)。9月27日から実施し、日本もその対象国に含まれる。

9月21日に行われた新型コロナウイルス感染対策に関する省庁間委員会会議で検疫の緩和が採択され、その一環として、感染状況の改善がみられ、ワクチン接種率の高い日本を含む30カ国を対象に、9月27日から査証取得義務を免除することを決定した。対象国は添付資料表のとおり。また、同会議では、16カ国〔ロシア、トルコ、アラブ首長国連邦(UAE)、ウズベキスタン、ドイツ、モルディブ、韓国、ポーランド、ハンガリー、イタリア、チェコ、スリランカ、中国、サウジアラビア、クウェート、アゼルバイジャン〕との航空便運航の再開や増便が採択された。

カザフスタンでは、7月から8月にかけて、全国的に感染状況が悪化し1日の新規感染者が1万人を超え、重症者用病床が逼迫した。しかし、9月に入り、急速に感染ペースが低下し、新規感染者は2,000人台まで減少している。ワクチン接種も進み、総人口の約39%が1回目接種を済ませたとされる(コロナウイルス2020KZ 9月22日)。9月の新学期から、大部分の教育機関が遠隔授業から通常の通学授業に復帰している。

写真 土日開催の産地直送市。人の出入りも増加している(ヌルスルタン市、ジェトロ撮影)

土日開催の産地直送市。人の出入りも増加している(ヌルスルタン市、ジェトロ撮影)

写真 夕方の帰宅ラッシュ。ワクチン接種実施者は職場に戻りつつある(ヌルスルタン市、ジェトロ撮影)

夕方の帰宅ラッシュ。ワクチン接種実施者は職場に戻りつつある(ヌルスルタン市、ジェトロ撮影)

(注)10月8日追記:短期ビザ取得免除措置の再開遅れる(2021年10月8日記事)を参照のこと。

(増島繁延)

(カザフスタン)

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