三段目は100枚目格付け出しで今場所デビューの金峰山(24=木瀬)が、荒馬との全勝対決を突き出しで制して優勝した。「うれしいよりよかったと思います。ここからという感じ。頑張るしかないなと」と通過点を強調した。

カザフスタン出身。日大相撲部で昨年の学生選手権個人で4強となった。191センチ、165キロの体はスケールの大きさをうかがわせる。角界には「慣れました」と話し、今後に向けて「立ち合いをもっと速くしたい」と突き押しを磨く意欲を示した。

来場所の幕下昇進は確実だが、出世の目標については「まだ考えてません。考えてけがとかしたら、気持ちが落ちてしまう。早くいきたい気持ちはありますが」。元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏の誘いもあって、相撲への挑戦を決めた。将来性を秘めた逸材が、順調に大相撲界でのスタートを決めた。